時をかける少女のアニメ版!ちあきの7つのヤバい謎を徹底解剖!
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最終更新日:2015/08/20
都市伝説
どうもです、いろはす(@irohasu_free)です。
先日、huluで観たアニメ版『時をかける少女』が切なさが収まらないので、「その後にどうなったの?結末は?」を考察してみました!
公開から9年経ってる今でも地上波で放映されたりするなど、高い人気を誇っている作品ですが、都市伝説的に色んな解釈が出来るシーンが多数ある事でも知られているんですね〜
劇場版の動画をどうぞ!
途中で出てくる「17才戻ることのできない夏。」というコピーが、色んな意味で切ないですね・・
このアニメの考察は、結末が曖昧なのもあって既にネット上には色んな説が出ていますが、個人的な意見も交えて詳しく見て行きたいと思います!かなりのネタバレもあるので、まだ見てない人はご注意を!w
- 時をかける少女の歴史まとめ!
- ①2人は結局、再会出来るの?
- ②「未来で待ってる」の2つの意味が泣ける
- ③何で千昭はキスをしなかった!?
- ④ちあきのいた未来ってどんな世界?
- ⑤本当に絵を見るタメだけに来たの?
- ⑥「Time waits for no one ↑( ゚Д゚)ハァ?」は誰が描いたの?
- ⑦この英語にはどういう意味が?
- 魔女おばさんって一体何者!?
- 真琴と和子の大きな違い!
という感じで、気になる解説が盛りだくさんなので楽しんで行ってください〜!^^
アニメ版時をかける少女はどんな作品?
実はこの映画には原作となるSF小説が存在しており、さらにその後、別監督によって多数映画でも実写化されている作品でもあります。
時系列順で見る『時をかける少女』の歴史!
- 学生向け雑誌にて筒井康隆の小説の連載開始(1965年)
- SF小説版が創刊される(1967年)
- 大林宣彦監督で実写版映画『時をかける少女』公開(1983年)
- 角川春樹監督で2回目の実写映画化(1997年)※宣伝を打ってないため知名度が低い
- 細田守監督で初のアニメ長編映画化(2006年)
- 谷口正晃監督で3回目の実写映画化(2010年)※アニメ版の真琴の声優役だった仲里依紗がヒロインに
そして細田守監督のアニメ映画は、1983年に公開された1作目の実写映画版の約20年後という設定で、アニメ版の主人公の真琴は、実写映画の主人公だった芳山和子の姪っ子という設定になります。
二次元と三次元の壁を超えて一部の設定がリンクしているとは、なかなか面白いですね〜
そして1980年以降の35年間の間で、4回も劇場で映画化された小説はないため、かなり愛されている作品とも言えるんですね〜!
このアニメ版は、原作者の筒井康隆氏も評価していて「ある意味で二代目の作品」と言っています。
①その後、2人は未来で会える!?
タイムリープの秘密を真琴に話してしまったので、恐らくもう二度と2人は会えない可能性が高いかと言えます。
映画中では触れてないですが、未来の世界ではタイムリープの規律がかなり厳しいというのも伺えますし、過去の実写映画では、ヒロインだった和子は記憶自体を消されてしまっていますからね・・
今回、真琴の頭からちあきの記憶が消されるかどうかは分かりませんが、現代のテクノロジー的にもタイムリープ機能のあるモノが発明されるのも現実的ではないので、まことの方から未来に行くのも難しいかと・・^^;
②『未来で待ってる』の本当の2つ意味がヤバい
このアニメのクライマックスでもある、真琴とちあきの別れ際のシーンですが、
「未来で待ってる」
「うん。走って行く、すぐ行く!」
という、最後のやり取りがメチャ印象的ですよね・・このセリフだけでも泣けてきます。
そして気になるのが、この「未来で待っている」という言葉の意味。
ココはかなり色んな解釈が出来るので、人によって意見が異なると思いますが、2つの説を紹介して行きますね!
1,真琴への気遣い
一度別れたかのように見えた時に、泣きじゃくっていた真琴を慰めるために最大限の気遣った言葉が、「コレで終わりじゃないから。ずっと一緒だよ」という意味に取れる「未来で・・」という言葉だったんじゃないでしょうか。
恋愛ドラマの別れ際によくありがちな、
- 「ずっと愛してる」
- 「好きだよ」
という言葉より、その時の真琴に響く言葉だと思います。「次に繋げれる」という意味でも希望を持てますしね!
真琴がすぐに即答したのも、その証拠ですよね〜
2,絵に想いを託す
別れ際に真琴が「絵がなくならならないように、何とかしてみる」と言っていたように、このアニメ内では大事な役割である絵『白梅ニ椿菊図』ですが、約束通り絵を守ることによって、未来に戻ったちあきへ想いが届けれて、色んな意味で2人の想いが通じ合う=想いが再会するとも言えますよね。
あの絵についても色々言われていますが、 2人を出会わせて繋げるための存在であって、それ以上以下でもない気がします。
③何で最後にキスをしなかったの?
別れ際のシーンで、「好きな人ともう二度と会えない・・」という非常に切羽詰まった状況なのに、真琴とちあきは最期の最期までキスをしませんでしたが、何か理由があるんでしょうか?
考察になってしまいますが、千昭のまだ心の何処かで「ちあきと再会出来る」と信じている真琴への最期の優しさとも言えるかなと思います。
とは言え、一度去ったかと思わせてから号泣する真琴を軽く抱きしめるちあきも、かなりの感情を抑えている感じがしますよね〜
ある意味、「かなり青春っぽいシーン」とも言えますが、このシチュエーションをリアルに考えるとかなり残酷とも見て取れます・・中盤辺りまで3人で仲良くキャッチボールしてたシーンが多かっただけに、その反動が大きいですね。
ちあきの目には涙が!?
気付いた方も多いかと思いますが、このシーンではちあきの目が描かれていません。前髪が長いせいもありますが、制作陣が意図的に描かないことによって、視聴者に自由にイメージさせているんじゃないかと感じました。
一度この川沿いでまことに告白しているだけあって、思い出の場所であると思いますし、涙を流していてもおかしくはありませんよね〜僕には少し涙を浮かべているように見えました。
アニメのラストを印象付ける大事なシーンだけあって、制作スタッフもこの辺りの表現方法やセリフにはかなり気を揉んじゃないかと思います。
僕の女友達は、「もう会えないんだから、最後に好きなだけキスすればイイじゃん!」と言っていましたが・・^^; ちなみにその子はバツイチです。
④ちあきの住んでいた未来ってどんな世界!?
コレについては様々な説がありますが、何らかの理由で飢饉などが発生して既に滅亡しかかっている世界という見方が強いですね。
理由としては、「魔女おばさん」こと芳山和子が本編中にこう言ったからです。
「この絵が描かれたのは、何百年も前の歴史的な大戦争と飢餓の時代。世界が終わろうとしたのにどうしてこんな絵が描けたのかしらね・・」
この事から、この絵は未来から現代にタイムリープした和子が持ち込んだ絵で、ちあきが住んでいたのは、地球規模の争いなどで生き延びた一部の人々が地下空間でヒッソリと暮らしていた場所と推測されます。
確かに、ちあきの発言からすると、悪い意味で今の世界とは全く違った様子である事が分かりますよね・・
だとすれば、その部分に触れる描写が全くないばかりか、ちあき自身もその事に触れる発言がなかったのも、更に生々しいというか切なく感じられます・・
そしていつも真琴達の3人でいる時は、明るくてフザけたキャラだったのですが、それも「暗い世界に住んでいた」という現実を忘れようとしたせいなのかもしれませんね〜
⑤ちあきは本当に絵を見るタメに来たの?
この疑問は時をかける少女を観た人なら、結構な確率で感じる疑問だと思いますが、実際どうなんでしょうか?
先ほども言った通り、ちあきのいた未来の世界は現代よりもかなり荒んでいるため、本当に癒やし的な気持ちを求めて来たとしても、不自然ではないと言えます。
たった1枚の絵を見にワザワザ未来からやってくるって、それだけでもスゴい理由ですが、僕はこの絵が存在する時代を自分の目で見てみて、その時代に住む人と触れ合ってみたかった、という理由もあったんじゃないか?と解釈しています。好奇心旺盛な年齢ですしね〜
そしてもう1つの説として、原作との繋がりを持たせるため原作の主人公だった和子を登場させるアイテムとして絵が存在した。そして、ちあきがタイムリープしてきた目的として使われただけ、という説です。
そもそも、あの絵自体に深い意味はないような気もしますね〜
⑥『Time waits for no one ↑( ゚Д゚)ハァ?』はどんな意味があるの?
理科室の黒板に書かれている、この英語の1文ですが、直訳すると「時は誰も待たない」という感じ。
そしてもう少し意訳をすると、コチラの格言とも考えられます!
- 歳月人を待たず ⇒ 時の流れはただ淡々と過ぎ去っていくモノである
- 光陰矢の如し ⇒ 月日が経つのは非常に早いので、無駄に過ごさない
⑦『Time waits for〜』は誰が描いた?
そして気になる描いた人物ですが、コレはちあきが描いたモノと言われています。
理由としては、コチラの2つ。
- 未来から来た千昭には言葉の意味がよく理解出来なかったから
- カラオケで「time waits〜」という歌を熱唱していたから
この2つの事実から考えると、このタイトルの歌が好きだったちあきが黒板に歌詞を書いてみたはイイけど、自分が未来から来ただけあって、本当の意味がよく分からないから「ハァ?」を付け足したという流れかなと。
ちなみにカラオケで熱唱していた、あの歌はアニメ版のオリジナル曲との事。モデルとなった元曲はローリングストーンズの曲みたいです!
このシーンの意外な意図は!?
この黒板のシーンは単なるちあきの気まぐれの落書きの気もしますが、一度じゃなく何度も出てくるのでイヤでも気になってしまいますよね〜
この映画の大きなテーマである「未来」と「現代」の間にある大きな隔たりの壁を表現していると推測されます。
人物的に見ると、
- ちあき ⇒ 未来人
- 真琴 ⇒ 現代人
そして個人的には、ちあきの心の中に、「俺は絵を見る為にやってきたのに、この世界が居心地が良過ぎて楽しい・・でも俺は未来から来た人だから、当然帰らなきゃダメな運命なんだよなぁ・・あの世界へ・・ハァ?何だコレww」という、自分じゃどうにもならないという投げやりな気持ちも隠されているんじゃないかと!
魔女おばさんって何者!?
アニメ版でもちょくちょく登場しているどこか不思議な雰囲気の女性ですが、冒頭でも軽く触れたように過去作品のヒロインでもあります。
口数はあまり多くはないですが、真琴に起こる出来事を全て見通しているような発言が気になった方も多いと思いますが、それは約20年前に、未来から来た男性を好きになったという同じ経験があったからなんですね。
魔女おばさんと真琴の大きな違い!
- 魔女おばさん ⇒ 自分から積極的に行動出来ない控えめで大人しい性格
- 真琴(まこと) ⇒ アクティブで突っ走る性格
という真逆の性格ですね(笑)
終盤に真琴に言った、「あなたは走って迎えに行くでしょ?」という言葉の裏には、「私はずっと待つ道を選んで、今もずっと待ち続けているけど、あなたには同じ過ちを繰り返して欲しくない。あなたは自分から行動を起こせるよね?」という、強い想いが隠れている気がします!
真琴もまさかおばさんが自分の同じ経験をしているとは夢にも思っていない気がしますが、直感ですぐに気付きましたよね〜
表現もストレートに言わなかったように見えましたが、和子からすると結構頑張って言ったのかもしれません・・^^; 軽く待ち続けている自分への戒め的な気もします。
最後に
コレで全てじゃないと思いますが、さすが評判通りいろんな考察が出来るシーンが多数ありましたね〜!細田監督と縁がある、ジブリの『千と千尋の神隠し』もかなり都市伝説が多い作品として知られていますが、それに匹敵する位あるんじゃないかと!(笑)
アニメ映画もストーリーが単調なアクションものも面白いけど、こういう風に色んな解釈が出来る作品ってスゴいと思います。
特にこの映画は原作を大胆にアレンジしてるのに、設定がリンクしていたり原作者から高い評価を得ていたりなので、やはり細田守監督の才能やセンスはヤバいという事で、この記事を締めたいと思います!^^
それでは〜
日本のアニメ作品は世界に誇れるだけあって、本当に素晴らしい文化ですよね〜!今回取り上げた『時をかける少女』も、もう1回と言わず何回でも見返したい映画ですね〜!それじゃ観てきます!(笑)
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